【素人経営者が語る失敗から学ぶ美容室経営の現実】
私は美容師ではありません。
経営の素人でした。
それでも、気がつけば美容室を5店舗経営していました。
そして結果として、3店舗を閉店することになります。
この記事では、
「なぜ3店舗も閉店してしまったのか」
その理由を、包み隠さずお話しします。
これは成功談ではありません。
これから美容室経営を考える人にこそ、読んでほしい失敗談です。
初めての美容室オープン|緊張だらけのスタート
初出店は、とにかく緊張の連続でした。
求人募集には約20人の応募。
しかし、理想が高すぎたのか、ほぼ全員を不採用。
今振り返ると、あの時の自分にこう言いたいです。
「バカなことをしているなあ」
結局、店長を含めた3人でスタートしました。
- 新聞折り込み広告:100万円
- 毎日のポスティング
- ミーティング漬けの日々
- 技術勉強会
- 成分知識の勉強会
- 礼儀・接客会話の勉強会
とにかく全員が真剣に、
**「お客様第一」**を掲げて頑張ってくれました。
素人経営でも成功した1号店(15坪)
結果として、
素人が経営した美容室は大成功でした。
15坪の小さな店でも、
「やればできる」という自信を持ってしまったのです。
この成功が、後の判断を狂わせました。
2店舗目の失敗|立地を甘く見た結果
2店舗目では、銀行も融資してくれました。
- 店舗規模:約10坪
- 人通りの少ない商店街
本当はわかっていたはずです。
「繁盛しない場所では商売は成功しない」
それなのに、
「私ならできる」
という根拠のない自信でオープン。
結果は、思うようにいきませんでした。
それでも当時の私は、
「まあ、しょうがないか」
と、まるで他人事のように考えていました。
30坪の大型店舗|取り返しのつかない判断
次に出したのが30坪の大型美容室です。
正直、
何千万円使ったのか覚えていません。
お金の感覚が完全に麻痺していました。
- 子供が遊べる遊具を作ろう
- セット面は10台
- これだけお客さんが来れば成功
- 家賃も安い
スタッフも集まり、
「これはいける」と確信して営業開始。
しかし、
売り上げは想定を大きく下回りました。
借金で改装 → さらに悪化
次に考えたのが、
**「改装すれば売り上げは上がる」**という発想。
銀行からお金を借りて改装。
さらに追い打ちをかけるように、
今まで使えていた駐車場が使えなくなる。
焦り、混乱し、冷静な判断はできませんでした。
銀行との付き合い方を間違えた
銀行はこう言います。
「社長、2000万円貸しますよ。担保はいりません」
実績ができると、
どんどん融資を勧めてくる。
そして私は、
「貸してくれるなら、いいよ」
と簡単に受けてしまいました。
ここで大きな勘違いをします。
「借りたお金は自分のもの」
必要のない内装、
必要のない設備投資。
お金は、あっという間に消えていきました。
なぜ美容室は閉店したのか?5つの理由
今なら、はっきりわかります。
① 儲けることを真剣に考えなかった
② スタッフの人生を考えなかった
③ 10年後の未来を想像しなかった
④ 人任せの自己流経営
⑤ 借金を財産だと勘違いした
スタッフの人生と美容室経営
スタッフは年を重ね、結婚し、子供が生まれます。
それは、とても幸せなことです。
しかし、
美容室ではスタイリストが次々と離れ、
売り上げは一気に落ちました。
時代は人手不足へ。
「なぜ、もっと早く気づけなかったのか」
箱(店舗)があれば人が集まる、
そんな妄想を信じていたのです。
借金は一度返す。それが正解だった
お金は、
- 必要になったら借りる
- 使わなければ返す
これがベストでした。
銀行もサラ金も、
お金を貸すのが仕事です。
「借金は財産のうち」
この言葉の本当の意味を、
私は痛いほど思い知りました。
そして、次の試練へ
スタッフも高齢になり、
私自身も年を取りました。
経営者は、いつも孤独です。
それでも、
この経験を誰かの役に立てたい。
そう思って、この記事を書きました。
―― 続く ――


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