美容人 黒子ダイル―情報紹介
ここ一年の情報を見ていると、レチノールやヒト型セラミドという言葉を、テレビや広告で本当によく見かけるようになりました。
- 「シワに良い」
- 「肌の細胞同士を支える」
- 「データがある」
確かに、肌環境にアプローチする成分は存在します。これは私も美容現場で長年見てきた事実です。しかし一度、立ち止まって考えてほしいのです。この“とろみのある化粧品”が、どのような設計で肌に作用するのか。研究が進んでいることと、長期使用の知見が十分に蓄積されていることは、必ずしも同じではありません。
私の40年間の美容歴の中で、しわが伸びると謳われてきた製品には、ポリマー剤などの成分を使用していたものも少なくありません。一般の方にわかりやすく説明するなら、水は肌に浸透しますが、油は浸透すると思いますか? これが答えです。
過去の業界トラブルを忘れてはいけない
化粧品業界では、過去に成分をめぐるトラブルが話題になったこともあります。
たとえば、カネボウ化粧品の美白成分問題(2013年前後)は、多くの利用者に影響が出て社会問題となりました。現在は和解・再発防止策が進められていますが、ここから学べる大切な点があります。それは――
新しい原料ほど、長期的な安全データの蓄積が重要になります。
ここ一年あまり、レチノールがブームになっていますが、化粧品で使われる多くのレチノールは、合成原料であることをご存じでしょうか。
私たちが扱う美容原料は、天然物から作られたものを中心に使用しています。そのため、合成原料が必ずしも悪いわけではありませんが、天然物の方が肌にやさしい傾向があるのは事実です。
もちろん、すべての新原料が危険という意味ではありません。ただ、原液アドバイザーとして強く伝えたいのは、テレビやラジオなどの情報をそのままうのみにするのは非常に危険だということです。
新しい成分ほど、研究期間や実績が短く、肌への影響や長期使用での安全性が十分に確認されていない場合があります。化粧品に配合されているからといって、安易に信頼するのは避けましょう。
お客様の気持ちを考えていた一人の女性
まず知っていただきたいのは、
化粧品と原料(原液)は役割が違う
という点です。
化粧品は、品質を一定に保ち、流通させ、安定して使えるように設計されています。
そのため、多くの場合、
- 防腐設計
- 安定化処方
- 使用感調整
といった工夫が加えられます。
防腐成分は、製品の品質を保つために重要な役割を持っています。
一方で、肌が敏感な方の場合、配合バランスによっては刺激を感じるケースがあるのも事実です。
もし防腐設計が不十分だとどうなるか。
実際に、保存性を優先しなかった製品が、開封後に品質変化を起こし、回収になった例も現場では見てきました。つまり――安全性・安定性・使用感のバランスで化粧品は設計されている
お客様の気持ちを考えていた一人の女性
私の昔の知り合いで、とてもまじめなメーカーの方がいました。 その方はなるべく肌の負担がないように防腐剤を少なくした 肌にやさしい化粧品を作ったのです。 ところが、その優しさは残念ながら、お客様に届きませんでした。 ふたを開けて菌が気入り込んで何日もしないうち臭くなり 回収することになったのです。 私は美容歴40年です。美容メーカーで隠された多くの情報を私は知っています。 でもこんな話はお金にもならないし、今は誰も語らないでしょう。
化粧品と原料(原液)の違い
化粧品と原液は、役割が根本的に違います。
化粧品の設計目的
- 安定して流通できること
- 品質を一定に保つこと
- 誰が使っても問題が起きにくいこと
この前提に基づき、防腐設計・増粘設計・使用感調整などが施されます。
原液(原料)の視点
一方、原液は成分特性そのものに焦点を当てます。濃度・形態・作用の効果を直接見極めるためのものです。
どちらが良い悪いではなく、役割が違うことを理解する必要があります。
あなたは誰の情報を信じますか
肌の悩みがあるとき、多くの方が迷います。
- 大手メーカーの説明
- 美容室のアドバイス
- 成分情報
- 価格帯
- テレビや広告
どれも参考にはなります。
しかし忘れてはいけないのは、広告には「販売のための表現」が含まれるという点です。
毎年のように新しい内容表現を変えて、化粧品が登場し、パッケージや表現も変化していきます。
だからこそ、
成分の役割と処方の考え方を、自分の目で見極める力
これが、これからの時代はますます重要になると私は感じています。
正直に言います。配合量の現実
ここは誤解が多い部分なので、あえて触れておきます。
化粧品は、
- 安定性
- 使用感
- コスト
- 処方バランス
これらを総合的に考えて配合量が決まります。
たとえば、ヒアルロン酸などの高分子成分は、少量でも製剤の粘度や使用感に大きく影響します。
また、ポリマーなどの増粘成分と組み合わせて、テクスチャーを設計することも一般的です。
表示の見方や処方の考え方を知らないと、数字だけでは実態が見えにくい――
ここが「化粧品のからくり」と言われる部分かもしれません。
私が伝え続けている理由
私は美容の現場に40年います。
毎月、原料や皮膚構造について情報交換と勉強を続けています。
化粧品メーカーは「売れる設計」を研究しています。
私たちは、「悩みにどう寄り添えるか」を軸に学び続けています。
少数派かもしれません。
それでも、正しい理解が一人でも届けば――
それが、私がこの情報発信を続けている理由です。
今話題のレチノールとヒト型セラミド
レチノールの現実
レチノールはビタミンA誘導体で、皮膚内でレチノイン酸に変換されコラーゲン産生系に作用します。化粧品で使われる多くのレチノールは工業的に合成され、安定性や品質管理が徹底されています。
ただし、歴史は浅く、長期使用の知見は限定的です。濃度や安定性によって効果は変動し、副反応のリスクもあるため、使用には注意が必要です。
一方、コラーゲンやヒアルロン酸などは数十年前から研究され、安全性と効果が歴史的に実証されています。
ヒト型セラミドの進化
ヒト型セラミドは角層の細胞間脂質と同じ構造を持ち、角層内の水分保持やバリア機能を支えます。富士フィルムをはじめ、多くのメーカーは分散・乳化・リポソーム技術で角層への浸透性を高める工夫をしています。
当社のナノセラミド
私たちが扱うナノセラミドは、長年の実績と臨床経験に基づき、皆さんに生の声やデータを参考にした情報提供を行っています。
ナノセラミドは、肌の角層と同じラメラ構造を持つ成分です。このラメラ構造により、角層内の水分をしっかりと保持し、肌のバリア機能をサポートします。結果として、乾燥による小じわに効果があることも報告されています。
乾燥で肌表面の凹凸や細かいしわが目立つ場合でも、ナノセラミドは角層の水分量を整えることで、肌をふっくらさせ、小じわの目立ちを抑える助けになります。
さらに、美容サロンで実際に使用されて17年間も体験し続けている方々の声は、科学的証明の枠を超えた「本当の生の声」です。この研究会と株式会社ベリーザさんの努力によって、私たちはお客様の肌の悩みに真剣に貢献しているのです。
※詳細はこちら:リコス美容ショップ ナノセラミド商品ページ
まとめ
化粧品は、**「販売のルール」と「使用者の安全」**を両立させる必要があります。腐敗防止の防腐剤やポリマー剤の添加により、原料本来の力を100%発揮することは難しいのが現実です。安全性を考えた場合、どうしても超えられない壁があります。
作ったその日に使えるのが理想ですが、流通という現実の壁があります。少なくとも3年間は、商品として腐らせてはいけません。
いくら素晴らしい研究者がいても、この壁は簡単には超えられません。私たちは、工場から直送するシステムを構築しました。だからこそ、17年間にわたりサロン様・お客様から信頼をいただき続けているのだと思います。
美容師としての声として、一つお伝えします。
「本当のことを知ってよかった。これで真実を伝えることが出来る。」
「お客様と美容の話をするのが、ますます楽しくなった。」
今日の話は、これで終わります。
読んでいただき、ありがとうございました。
–美容人 黒子ダイル–
追伸 まだ美容原液のブログは書き始めたばかりです。
少しずつ情報を増やしていきますので
よろしくお願いいたします。


コメント