
自分で紹介した物件。
1年で閉店。
経営者として、情けは無用なはずなのに
とんでもないことをしてしまった。
なぜ1000万円で店を買ってしまったのか
ある日、一人の美容師が言いました。
「美容室をオープンしたいんです。」
私は物件を探しました。
そして見つけたのが、
大型スーパー前の店舗でした。
駅前。
人通りもある。
家賃も安い。
「ここなら絶対いける」
私はそう思ったのです。
ところが――
その店は、
わずか1年で閉店しました。
そして、こう言われたのです。
「ここでは経営できないから、買ってほしい」
私は悩みました。
普通なら、
買わない。
でも私は、
「なんか相手がかわいそうだ」
そう感じてしまったのです。
そして、
1000万円で居抜き店舗を買いました。
情けは、人のためにあらず
昔から、
「情けは人のためにあらず」
と言います。
本来は、
「人に親切にすると、めぐりめぐって自分に返ってくる」
という意味です。
でも私は、
“情”と“経営”を混ぜてしまいました。
本当は、
やってはいけない判断だったのです。
「自分なら立て直せる」という自信
私はそれまで、
何店舗も美容室を出してきました。
だから、
どこかで思っていました。
「自分なら、なんとかできる」
チラシを作り、
住宅街へポスティング。
カラー会員もアピールしました。
でも、
ダメでした。
まるで、
大きな落とし穴に落ちたようでした。
結局、最後は技術力と接客
美容室は、
最後は技術力がある店が残ります。
「20年やっているから大丈夫」
そんな簡単な世界ではありませんでした。
私自身、
ギターを20年やっていても、
本当に上手かったわけではない。
続けることと、
磨き続けることは違う。
そう思い知らされました。
ちなみに、
私は美容師ではありません。
借金と閉店
結局、
店舗は閉店。
残ったのは、
- 居抜き店舗の支払い
- 数百万円の借金
- 大きな後悔
でした。
成功の自信は、どこから来るのだろう
私は、
自信を失いました。
4店舗あった店も、
次々閉店。
最後には、
2店舗だけになりました。
今思えば、
失敗の原因ははっきりしています。
私の経営失敗の原因
- お金の勉強をしてこなかった
- 成り行き任せの経営
- 思いつきだけで動いていた
- 人任せで仕組みがなかった
- 借金を軽く考えていた
- 「自分ならできる」という根拠のない自信
そして何より――
「儲けること」を軽く見ていた。
お金がなければ、人を守れない
給料。
家賃。
機械の故障。
求人。
材料費。
経営は、
理想だけでは続きません。
慈善事業にも、
お金が必要なのです。
私はそこを、
本当の意味で理解していませんでした。
借金は、少しずつ増えていく
最初は、
少しの借金でした。
でも、
店が増えると返済も増える。
売上が下がれば、
銀行へ行く。
また借りる。
そして、
借金は膨らんでいく。
銀行から無担保で2000万円借りた時、
私はどこかで勘違いしていました。
借りたお金を、自分のお金のように感じていた。
それが、
大きな間違いでした。
一生懸命働けば、成功するわけじゃない
私は、
前の会社への不安から独立しました。
でも、
「一生懸命働けば儲かる」
そんな単純な世界ではありませんでした。
不安。
プレッシャー。
借金。
人間関係。
毎日、
心も体も削られていきました。
これから独立する人へ
もし、
これから自分で商売を始める人がいるなら、
私は伝えたいです。
技術を磨き続けてください。
そして、
商売も学び続けてください。
時代は変わります。
お客様も年を取る。
自分も年を取る。
環境も変わる。
だから、
昔の成功が、
未来の成功とは限らない。
今、思うこと
今度生まれ変わったら――
同じ失敗はしたくありません。
普通に生活できるだけで、
十分幸せだったのかもしれない。
そう思うことがあります。
それでも私は、まだ挑戦している
何度も、
「死にたい」と思いました。
でも今、
私はWordPressの世界で、
また新しい挑戦をしています。
失敗だらけの人生です。
それでも――
まだ、
終わってはいません。
著者:黒子ダイル
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