【火妖人物語】第18話|若者へ、骨伝導イヤホンは買うな|黒子ダイル

【警告】その「最高の音」が、耳を壊すこともある

骨伝導イヤホン。

私は大好きです。

耳を塞がない。

周囲の音も聞こえる。

しかも最近のイヤホンやヘッドホンは、
信じられないほど音がいい。

まるでライブ会場。
まるで大ホール。

音楽好きなら、
あの没入感はたまりません。

私もそうでした。

「最高だ……。」

そう思っていました。

でも、
気づいた時には遅かった。

耳の奥で、
火妖怪が笑っていたのです。

私は、音楽と共に生きて来た

若いころ、
私はミュージシャンでした。

音楽が好きだった。

歌が好きだった。

良い音が好きだった。

だから、
骨伝導イヤホンと出会った時は感動した。

「未来だな。」

そう思った。

しかも、
好きな歌を聴きながら、
作業もできる。

人とも話せる。

こんな便利なものはない。

私は毎日のように、
夜になると音楽を流していた。

静かな部屋。

少し暗い灯り。

そして好きな歌。

人生の嫌なことも、
音楽が全部消してくれた。

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そして音は、少しずつ大きくなった

最初は普通に聞いていた。

でも、
人間は慣れる。

もっと気持ちよく聞きたくなる。

もっと没入したくなる。

もっと、
もっと、
もっと。

気づけば私は、
大ホールの真ん中にいるような感覚で
音楽を聴いていた。

ボリュームは、
最高潮に達していた。

その時は幸せだった。

本当に幸せだった。

だが、
火妖怪は静かに近づいていた。

「なんか耳がおかしい……。」

ある日、
耳に違和感があった。

静かな部屋なのに、
音が鳴っている。

「キーン……。」

最初は気のせいだと思った。

年齢かなとも思った。

でも違った。

朝も鳴る。

昼も鳴る。

夜も鳴る。

静かなほど苦しい。

それが耳鳴りだった。

MRIでも異常なし。絶望の危機

私は病院へ駆け込んだ。

「先生、MRIの結果はどうなんですか。」

すると先生は、
あっさり言った。

「特に問題はないですね。」

私は腹が立った。

病院にも。

自分自身にも。

「じゃあ、この音は何なんだよ……。」

誰にも分からない苦しみ。

それが耳鳴りだった。

耳鳴りは、命ではなく人生を奪う

YouTubeも見た。

川のせせらぎ。

自然音。

耳鳴り改善動画。

大阪の有名な耳鼻科にも電話した。

だが断られた。

患者が多すぎるらしい。

私は千葉県。

藁にもすがる思いだった。

耳鳴りは、
命を奪う病気ではない。

でも、
心を奪っていく。

私は本気で、
「もう無理かもしれない。」
と思ったことがある。

耳は、繊細な音楽機材。壊れたら元へ戻らない

私は、
骨伝導イヤホンそのものを
否定したいわけではありません。

実際、
便利です。

素晴らしい製品も多い。

良い音のするイヤホンやヘッドホンは、
人生を豊かにしてくれる。

音楽は、楽しい。
人を救うときもある。

私自身、
何度も音楽に救われてきました。

だから、
「全部悪だ。」
なんて言うつもりはありません。

ただ、
音との距離感だけは、
本当に気をつけてほしい。

特に若い人。

そして、
音楽好きな人。

没入しすぎる人ほど危ない。

「少しくらい大丈夫。」

それが積み重なる。

耳は、
壊れてからでは遅い。

私は音楽と共に人生を取り戻してきた。

皮肉な話ですが、
私は今でも音楽をやっています。

ミニスタジオを作り、
iD4で録音し、
作詞作曲をしています。

一時は、
歌を歌っても耳鳴りが気になり

歌うことがつらかった時が続いた。

でも私は復活した。
歌っているときは、
耳鳴りも気にならなくなった。

坂本龍一さんも、
耳鳴りを抱えていたと聞いています。

音楽を愛した人ほど、
耳鳴りになりやすい。

それが現実なのかもしれません。

私の今の対処法

現在は充電式の補聴器を使用しています。
私は耳鳴り緩和のために購入しました。

最初は不安だったので、まずは3万円台の集音機を試しました。
その後、「やっぱり補聴器がいいかな」と思い、補聴器も購入しました。

ただ、人によっては集音機で十分な場合もあると思います。

最近はAI機能を採用した集音機も増えていて、昔よりかなり進化しています。

私自身が読んでみて、良さそうだと感じた集音機です。

【耳鳴りになってつらい人へ】
 おすすめの集音機はこちら


もし今、
耳鳴りで苦しんでいる人がいるなら、
私の生活も少し書いておきます。

もちろん、
全員に合うとは限りません。

・18万円の補聴器を使用。
 最初は集音機からスタートしました。
・夜は8000ヘルツの音を小さく流す
・WordPressブログを始めた

特にブログは、耳鳴りのつらさを
緩和してくれるのです。

文章を書く。

構成を考える。

画像を作る。

脳を別のことへ集中させる。

すると、
耳鳴りが少し遠くなる瞬間がある。

これは本当に不思議でした。

最後に

「骨伝導イヤホンは買うな。」

強いタイトルを書きました。

でも本当に伝えたいのは、
そこだけじゃありません。

「音を甘く見るな。」

それだけです。

イヤホンも、
ヘッドホンも、
音楽も、
本来は人生を豊かにしてくれるものです。

私も音楽に救われた。

でも、
音に苦しめられた。

その両方を知っています。

だから若者へ。

どうか、
音量を上げすぎないでください。

どうか、
長時間聞き続けないでください。

火妖怪は、
突然現れるんじゃない。

静かに、
静かに、
音の中から忍び寄ってくる。

そして気づいた時には、
耳の奥で笑っている。

それが、
私の体験した現実です。

著者:黒子ダイル


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