【神様の言うとおり】初めてのCubase音楽制作|黒子歌人

神様の言うとおり│黒子歌人
昭和夢物語


とにかく、参りました。
ペコリ。

69歳の私が、初めて本格的にCubaseで音楽制作に挑戦しました。

曲は、さだまさしさんの「神様の言うとおり」。

なぜ、この曲を選んだのか。

それには理由があります。


「神様の言うとおり」を選んだ理由

最初に感じたのは、オーケストラのような壮大な音楽にしたいということでした。

そして、何より心に残ったのが、この歌の世界です。

「苦しいことや悲しいことは百も承知です。」

この言葉に、強くひかれました。

人生には、楽しいことばかりではありません。

苦しいことも、悲しいこともある。

それを知ったうえで、それでも前に進んでいく。

69歳になった今だからこそ、この曲に感じるものがありました。

そこで、

「この曲を自分で作ってみよう」

と思ったのです。


まずは、音楽制作の勉強から

ところが、ここからが大変でした。

YouTubeで音楽制作の動画をたくさん見ました。

「打ち込み?」

「MIDI?」

「音源?」

「トラック?」

見れば見るほど、分からなくなる。

AIに聞けば、すぐに分かるだろう。

最初は、そんな甘い考えもありました。

ところが、これが意外と難しい。

私が使っているCubase Proについて、AIに聞いても、細かな操作や音源の情報がすぐに見つからないこともありました。

結局、

「もう、自分でやるしかない」

となりました。


何もない箱に音を入れていく

耳コピーをしながら、一つずつ音を探しました。

ギター。

ストリングス。

ベース。

ドラム。

トランペット。

そして歌。

何もない箱の中に、少しずつ音を入れていく。

頭の中でメロディを思い浮かべ、

「ここには、この音かな?」

と考えながら、一つずつ作っていきました。

ところが、次から次へと問題が起きます。

音が出ない。

音が探せない。

トランペットを入れたら、まるで昭和の豆腐屋さんのような音になる。

音が打ち込めない。

リバーブをかけたら、お風呂屋さんのようになる。

テンポを変更したら、ドラムだけがずれてしまう。

音のバランスを合わせたはずなのに、MP3にすると歌が小さい。

録音を何度やり直したことか。

30回くらい録音し直しました。

いらないトラックを消したら、突然音が爆発する。

もう一度歌を録音しても、思うようにならない。


とうとうスピーカーまで外した

YouTubeにアップしてから聴いてみると、

「バイオリンがうるさい」

「歌が遠くから聞こえる」

「声が生音のままだ」

そんな状態でした。

一度YouTubeを非公開にして、また編集。

EQを触る。

リバーブを調整する。

音量を調整する。

それでも、なかなか思った音になりません。

お気に入りの音楽スタジオでは、あんなに気持ちよく歌えるのに……。

「どうして家では、こんな音になるんだ」

正直、泣きたくなりました。

とうとう訳が分からなくなって、パソコンのスピーカーまで外しました。

それでも何とか音をまとめて、

「もう、これでいい!」

とYouTubeにアップしました。


69歳、頭がついていかない

正直に言います。

69歳。

覚えが悪い。

一分前にやった操作を思い出せないこともあります。

「あと20年若かったらなあ」

何度思ったことか。

朝6時から始めて、夜7時まで。

週4日。

耳コピーから始めて、完成まで約2か月。

何度も挫けそうになりました。

でも、不思議なことに、

やめようとは思いませんでした。


AIとも喧嘩しない

今回は、AIにもずいぶん助けてもらいました。

分からないことがあれば聞く。

やってみる。

うまくいかなければ、また聞く。

Geminiにも聞き、ChatGPTにも聞きました。

時には、

「それじゃ分からないよ!」

とイライラすることもありました(笑)。

でも、

イライラしたら負け。

そう自分に言い聞かせました。

AIとも喧嘩しない。

分からなければ、もう一度聞く。

そして、またやってみる。

そんなことを繰り返して、何とか完成までたどり着きました。


満足度は30点

もちろん、完璧ではありません。

音の間違いもあります。

テンポのずれもあります。

音のバランスも、まだまだです。

プロが聴けば、

「ここが違う」

と言われるでしょう。

だから、今回の作品の満足度は……

30点。

(笑)

でも、

69歳、Cubase初挑戦。

そう考えれば、私にとっては大きな30点です。

何もない箱に、一つずつ音を入れて、

最後には一曲の形になった。

それだけで、十分嬉しかった。


次は、もっとシンプルに

今回分かったことがあります。

最初から楽器をたくさん入れすぎました。

次は無理をしません。

楽器を少し減らして、

もっとシンプルに。

そして、今度は自分のオリジナル曲を作ります。

今回の経験を生かして、少しずつ音を作っていきたいと思います。

69歳。

まだまだ音楽制作は終わりません。

むしろ、

ここからです。


音楽スタジオの音には理由がある

今回、自宅で音楽制作をしてみて、改めて感じたことがあります。

機材は、お金を出せば買えます。

でも、音源やソフト、そして録音環境にもお金がかかります。

何千万円もかけた音楽スタジオと、20万円程度の自宅録音環境。

同じような音になるわけではありません。

お気に入りのスタジオで聴いた、

「あの声」

「あの響き」

「あの気持ちよさ」

を自宅で再現する難しさを、今回初めて実感しました。

だからこそ、素晴らしい音を作ってくれる音楽制作者の方々に、改めて感謝したいと思います。


本当はアップしたくなかった

正直に言うと、

この「神様の言うとおり」は、YouTubeにアップしたくありませんでした。

もっと上手に作ってから出したかった。

もっといい音にしてから聴いてほしかった。

でも、今回は違います。

これが、69歳の私が初めてCubaseで作った一曲です。

だから、恥ずかしくても公開することにしました。

そして、いつかまたこの曲を聴いたとき、

「あの時は大変だったな」

と笑えれば、それでいいと思っています。


生まれて初めて感じた「音の響き」

今回、音楽を作っていて初めて、

音の響きに涙を感じました。

歌が上手いとか、音が完璧だとか、そういうことではありません。

自分の頭の中にあった音が、少しずつ現実の音になっていく。

それが嬉しかった。

だから、次はもっといい音楽を作りたい。

今度会うときは、

生声が最高の音色で歌いたい。

そう思っています。


そして、最後に……

「もう少し、いい音にできないかな」

そう思って、いろいろ調べていたら、

「このソフトを入れると、もっといい音が作れます」

と書いてあるではありませんか。

……。

はい。

69歳、また始まりました。

さっそく、そのソフトを買いに行くのでした。

(笑)

69歳、真夏の日の出来事でした。

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