【ヒアルロン酸物語】第2話|ヒアロン先生の天然クリーム教室|黒子歌人

黒子歌人は、美容業界の裏方として40年以上歩み続けてきた男。表舞台を支えながら見つめてきた人生の記憶や想いを、物語として綴っている。

美容教室が始まりました

こんにちは。

ヒアロンです。

前回は、僕がお肌というお城の一番外側で、水のバリアをつくりながら毎日働いているお話をしました。

今日は少し違うお話です。

実は先日、美容教室で約15人の皆さんと一緒に、天然クリーム作りの勉強をしました。

「えっ、本当にクリームが作れるんですか?」

教室に集まった皆さんは、半信半疑でした。

私は笑顔で答えます。

「もちろんです。でも、一番大切なのは、作ることではなく、成分の役割を知ることなんですよ。」

教室は、和やかな雰囲気で授業が始まりました。

最初のクリーム作り

机の上に並べたのは、とてもシンプルな材料です。

精製された水。

乳化剤。

そして、僕、ヒアルロン酸。

「これだけでクリームになるんですか?」

一人の女性が驚いたように聞きました。

「はい。」

「やってみましょう。」

みんなで容器に材料を入れます。

そして、ゆっくり混ぜ始めました。

「シャカシャカ……。」

「シャカシャカ……。」

教室中に楽しそうな音が響きます。

三分ほどすると……

「あっ!」

「白くなってきた!」

「先生、本当にクリームになりました!」

教室は笑顔でいっぱいになりました。

「こんなに簡単にできるなんて。」

そんな声があちこちから聞こえてきます。

高級クリームにも挑戦

私は微笑みながら言いました。

「それでは次は、もっと贅沢なクリームを作ってみましょう。」

今度はナノコラーゲンも仲間に加わります。

乳化剤。

ヒアルロン酸。

そしてナノコラーゲン。

もう一度、みんなで混ぜ始めました。

「シャカシャカ……。」

少しずつ、なめらかなクリームが出来上がっていきます。

一人の女性が笑いながら言いました。

「先生、これがお店に並んでいたら、いくらするんでしょう。」

その言葉に教室中が大笑い。

「高そう!」

「もったいなくて使えないかも。」

笑い声が止まりませんでした。

成分には、それぞれ役割があります

私は黒板に大きく書きました。

「美容成分は、一人では働けません。」

ヒアルロン酸は、お肌の表面で水分を守ります。

ナノコラーゲンには、ナノコラーゲンの役割があります。

乳化剤は、水と油を仲良くして、クリームという形にまとめてくれます。

どれか一つだけが特別なのではありません。

それぞれの得意なことを生かしながら、一つのクリームが出来上がるのです。

人も同じですね。

一人では難しいことも、仲間がいれば大きな力になります。

教室に広がった笑顔

授業の最後に、完成したナノコラーゲンクリームを、一人ひとりの手につけてあげました。

「わあ……。」

「しっとりする。」

「気持ちいい。」

その瞬間、皆さんの表情がふっとやわらぎました。

私は、その笑顔を見て思いました。

女性は、高価な化粧品を求めているのではありません。

自分の肌に触れ、

「うれしい。」

「気持ちいい。」

そう感じられる時間が、一番幸せなのかもしれません。

あの日の十五人の笑顔は、今でも忘れることができません。

ヒアロンからのお願い

化粧品に使われる水は、水道水を高度にろ過・精製したものが使われることが多く、安全性にも十分配慮されています。

だからこそ、手作り化粧品も衛生管理を大切にしてください。

作ったものは、自分で楽しむためのものです。

販売したり、人に譲ったりするものではありません。

私は69歳になった今でも、美容は「学び」だと思っています。

新しい成分は次々に生まれます。

でも、一番大切なのは、自分の肌を知り、成分の役割を理解することです。

その積み重ねが、10年後、20年後の肌につながっていきます。

次回は、敏感肌の人でも使いやすい化粧品について、一緒に考えていきましょう。

また、この美容教室でお会いしましょう。

黒子歌人

ヒアルロン酸物語|第3話

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